MY POEM
 
海は黒い
 
海は黄色い
 
海は
すべての生きものの母として
すべての生きものの嘆きの涙を受け入れてきた
 
キラキラ輝くさざなみや荒れ狂う大波は
彼女のおもての顔
 
 
母自身の人格は何千メートルもの深さの中
 
どんな色…  でもきっとブルーじゃない
 
 
 
なぜヨットや船や、そんな上滑りなものを作ったんだろう
 
海の手のひらの上をいたずらになめて遊ぶだけ
 
 
 
誰ひとり海では生きられない
 
言葉と顔とため息は太陽と星と風が作ったもの
 
 
その一番深いところへ近付くことはできないから
人はもう何千年も さびしく
ただその指先から何かを感じようとするだけ
 
 
海という名の 見えない生命にとり囲まれて
どこまで行っても
 
陸の上にも
 
 
 
 
 
見られないものに頼って
見られないものを信じて
失って 彷徨って
たったひとつ見ることのできる己の心の中に戻ってくる
 
生まれ出た母の腹に
再び戻ることの許される日まで
 
 
 
 
 
2008/08/19

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Last updated: 2011/7/20

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