MY POEM
短刀
 
それはとても美しく、その光に私は惑わされた
 
輝きに沿ってそっと撫でると
薬指の先に赤い花が咲いた
 
 
それに気づかぬふりで、もっと強く押しあてた
 
 
赤い花は滴になって手のひらをつたい
手首へと滝のように流れていった
 
プライドが平静を装わせ
私はそれを胸に掻き抱いた
 
胸の上でつぎつぎに咲き乱れる赤い花を見ても、
平気な顔で微笑み、
その輝きを愛でつづけた
 
気が遠くなって
私はそれを取り落としてしまった
 
 
手を伸ばせば届くところで
魅惑の輝きを放つそれを
しかし 私は決して拾わない
 
それがプライド
 
2006/10/13

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Last updated: 2011/7/20

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